
医療プロフェッショナルとともに、
医療現場に最も近いところで
「コンセプト」を「実証」の段階へ
TUH
Smart Hospital
Project
近年の我が国の医療は、世界的にも例を見ない急速な高齢化の進展、医療ニーズの多様化、医師の働き方改革など、多くの課題を抱えています。本院においては、限られた医療資源を有効活用し、特定機能病院としての責務を果たしながら医師偏在や地域医療の確保といった東北地区が抱える重要な医療課題に向き合っていかなければなりません。
このような状況に対応するため、本院では2019年10月より東北大学病院スマートホスピタルプロジェクト“Comfortable for All”を実現する取り組みを開始しました。本プロジェクトでは、患者さんが人生のステージとして納得して受け入れられる医療を提供するため、医師・看護師・薬剤師・診療技術部等医療プロフェッショナルが本来業務に注力し、効率的かつ安全にやりがいのある医療に従事できる病院機能を備えることを目指します。
OPEN BED Lab(OBL)は、本プロジェクトの一環として開設するもので、本院の旧病床機能を研究開発実証フィールドとして企業に提供し、医療現場の視点を取り入れた共同研究開発を実施します。これまで当院が臨床研究中核病院として臨床研究推進センター(CRIETO)を中心として取り組んできた出口戦略を見据えた研究開発支援、特に医療現場を企業に開放しニーズ探索を行うベッドソリューションプログラムであるアカデミック・サイエンス・ユニット(ASU)を発展・充実させ、社会化・実用化のさらなる加速を実現します。
OBLを我が国に例のない産学連携プラットフォームとして充実・発展させ、医療課題を克服し、明るい医療の未来に貢献して参る所存です。皆さまからの一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
東北大学病院 病院長
東北大学病院の病棟フロアをリニューアル。企業の方々が医療プロフェッショナルと一緒に、医療現場に最も近い環境で、同じ視点で、新たな医療機器やシステム・サービスなどのコンセプトを実証段階に展開するための試行錯誤をしていただくテストサイトとしてご利用いただけます。
企業が提案する医療機器・介護・健康分野のコンセプト段階にあるプロトタイプを利用者・医療従事者・病院経営者などの視点を取り入れ、実証段階にする(試行錯誤の場と機会の提供)
理論ではなく、現場においてみて、現場を熟知した人でしか分からない感覚から開発のカギとなるポイントを探り出すプロセスイノベーションを実践する(バイオデザイン手法)
将来の医療・健康領域でのイノベーションを担う企業・医療者・研究者等、様々な方とのネットワーキングを構築する
医療・ヘルスケアに関するアイデアの製品化、実用化を支援する研究開発実証検証フィールド